始めの頃、あまりにも酷くて
「ちょっと車を止めろ!」といって、ハルが代わりに車を運転。
「お前の運転はこうなんだよ」と何が危険なのか教えてやった。
高速道路で車間距離を取らない。衝突してしまうのではないかと思うぐらい接近して、いきなり追い抜く。カーブにも関わらず高速で突っ込み、曲がる手前でブレーキを踏む。ほとんど急ブレーキに近い。
もう何度注意したかわからないぐらい注意した。
あるとき、やはり彼に「ちょっと車を止めろ!」といって問答をする。
いきなり怒やしつけると逆切れされても困るので、
「お前が性格がいいのを知っている。でもね」と紳士然に切り出して
「車間距離を取る。スピードを出さない。横入りしない。この三つだけ守れ。この三つだけだ。この三つが守れないなら、悪いけどお前は使えない。仕事を続けたいんだったら、この三つを守れ。どうする?やめるか、守るかだ」
しばらく考えた後(本当に考えたのかな)、返ってきた言葉は「YA」
それだけ言うとさすがに随分マシになったが、それでもつい気を抜くと、相変わらずスピードを出し、車間距離を取らず、横入りしようとする。そう、もうそんな運転が染み付いているので、いまさら安全運転できないのだろう。
で、もういい加減くびだな。これ以上は我慢できない。女房とも相談した結果、子供の送迎に使っていたため、学年の終わり(3月)を待ってくびにすることを決めた。
ところがそれを待つこともなく、女房の方から緊急の電話あり。
「危うく事故に遭いかけた。それも二回続けて。もう彼を使いたくない!」
(以下、次号へ続く)
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