編集長ハルの気まぐれ日記

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10jutaビジネスの顛末

10juta(12万円)で、携帯電話のプリペードカード販売ビジネスを始めたハルの親戚。果たしてこのビジネスはうまくいくのであろうか。

以前、ハル日記で掲載したハルの親戚、10jutaでビジネスを始めるの続きです。まだ読んでいない方はハルの親戚、10jutaでビジネスを始めるをreviewした上で、今号をお読みください。

まず駄目だろうとは思っていた。だいたい利幅が薄すぎる。95000ルピアで仕入れたバウチャーを97000ルピアで売る商売だ。儲けはわずか2000ルピア(30円!)。これが何千枚、何万枚と一度に売れるのであれば、まだ納得はいくが、これを小さなガレージの軒先で『小売でさばこう』と言うのだから、無理な話。ハルの予想した結末は『一年間ビジネスを続けるも、次回の家賃を貯めるまでにはいかず、ビジネスは終了』というものであった。

しかし一年を待つまでもなく、このビジネスは終了した。つい最近の話―。

そのビジネスをしている親戚はまだ20代前半の若者。週に一、二回、カードを仕入れに行く以外は、毎日ガレージの軒先で客が来るのを待っている。

その日も朝早くに客がやってきた。男二人であった。「このカードを買いたいのだけれど、お釣りはあるかなあ」と、10万ルピアを差し出した。朝一なので、当然お釣りは用意していない(この辺はインドネシアらしいところ)。「大丈夫。近くで両替してくるから」と朝一の客に気をよくしたハルの親戚は、なにをどう思ったのか「すいません。両替してくるので、店番をしてもらえますか」とまったく初めての見知らぬ男二人に店を預けるのであった。

そう、ここまで書けば、これ以上お伝えする必要もあるまい。両替しにいくといって、店を離れている間(時間はおよそ10分にも満たなかったであろう)、店にある一切合財(携帯電話のバウチャー、中古の携帯電話二機、携帯電話のケース、仕入れに使うお金3juta)のすべてが、男二人とともに消えていたのである。

この事件以来、その親戚はすっかり気力が萎え、毎日をぼーと過ごしている。まだハルのところへ無心はないが、いま来られても、ハル自体貧乏なので、援助はできない。彼には何とか立ち直ってもらいたいものだ(彼を応援しているわけではない。ハルに皺寄せが回ってこないよう祈っているのだ)。


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