ハルのいない平日昼間(当然普段はいない)、我が家に二人の怪しき男がやってきた。縮れ毛に大きな鼻、分厚い唇、どう見てもアンボン出身の二人。ちなみにこれはすべて女房が語った話である。
「○○○さんだね。俺達はカルフールからやってきたのだが、この間の未払い金が80万ルピアたまっているんだ。すぐに払ってくれないかなあ」
カルフールで買い物をするときは、ほとんどキャッシュで払っている。未払い金なんてあるはずない。これはピーンときた我が女房。「絶対詐欺師だ!」
「カルフールで買い物をするときは、キャッシュで払っている。未払い金なんてありえない。何かの間違いでしょう。帰ってちょうだい!」と言ったのだが。
「住所は×××で名前は○○○だろう。間違いないじゃないか。お金を払ってもらわないと帰らないよ」
たしかに住所と名前はあっている。しかしまったく身に覚えはない。カルフールから集金に来たのであれば、ユニフォームを着ているはず。しかしくたびれたヨレヨレの上着のこの二人が、カルフールの職員とは当然考えられない。請求書さえ渡さない。
「カルフールの人なら制服を着ているはずでしょう?請求書はどうしたの?じゃあ、直接カルフールに電話して訊いてみるからね!」
そうすると、その二人は、よれよれの上着に手を入れて、懐に忍ばせている凶器(おそらく刃物か)を手にした様子。
やばい!危険を感じた我が女房、近所に聞こえる大声で
「この住宅は警察のコンプレックスだからねえ(本当です)!となりのおじさんも、元警察官だからねえ(本当です)!いますぐに呼んできてやるから! 」
するとすぐ近所の若者達が「どうした、どうした!?」と駆けつけてきてくれた。怪しい二人はすぐに逃げていったと言う。
今度、引っ越した家は、警察官が多く住む住宅街の一角で、治安はいいと聞いていた。その住宅街でさえ、こんな奴らが入ってくるのだ。やはり、いくら女房がインドネシア人とはいえ、日本人(ハル)は、マンションに住んだ方がいいのだろうか。考えさせられる事件である。
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