編集長ハルの気まぐれ日記

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差別(1)

問題)インドネシア人をもっとも差別するのは何人か?

日本人?韓国人?中国人?アメリカ人?

正解は―インドネシア人でした。まあ一緒くたにすること自体間違っているのだが、インドネシア人同士の会話、我が女房一族、あるいは友人でハルと同じような境遇の日本人(奥方がインドネシア人)の話を総合するとそんな答えが出てくる。

たとえば職業。女房の家族・親戚で焼き鳥やナシゴレンの屋台を引っ張っているものはいない。よく親戚から仕事の世話をしてほしいと頼まれる。どんな仕事でもいいと言う。世話した先に迷惑をかけるのも嫌なので「焼き鳥の屋台はどうだ。それなら私が資金提供してやろう」と言えば、必ず断ってくる。

編集長ハルは長年インドネシアを観察しているが、個人で仕事をするには焼き鳥の屋台が一番いいように思う。まず初期投資の費用が安くて済むし、インドネシアでは非常に焼き鳥が好まれるので、根気よく続けていけば、売れないということはないはずだ。どの屋台でも味はよく似ているので、そんな難しいレシピはいるまい。儲けは小さいが、生きていくには十分だろうと思われる。

ところが、そんないい商売にも関らず、なり手が少ない。理由は至極簡単。屋台をひっぱる商売を一段低い職業と見ているのである。

屋台だけではない。一般にお手伝いさんやドライバーも低い職業と見なされている(誰も公然と口にしないが)。

この間、インペリアルでゴルフコンペに興じていた折、近くの豪邸を指して「あれは、私の家よ」と冗談をいったキャディーがいた。すぐさま「えっ、あの家のお手伝いさんなの?」と返したら「eank aja!(上等じゃない!)」と怒った。

私にすれば、キャディーもお手伝いさんも似たようなものだ(誤解なきようお願いします)と思っているのだが、彼女達には違うようで、自分達も低いレベルの人々と同じにされたということで、酷く立腹していた。

ここでインドネシア版ヒエラルキーを偉い順に並べる。

金持ち→大会社の社員→普通の社員→売り子→ドライバー→お手伝い→屋台引き→ゴミ集配(適当です。あまり細かい突っ込みはしないようにお願いします)といったところだろうか。

はっきりいってインドネシアは差別社会だ。大会社の社員がお手伝いと結婚することはあまりない。家族の強力な反対がある。だいいち本人自身もそれを望まない。大会社の御曹司とレストランのウェイトレスが、家族の反対を押し切って駆け落ちする例は、テレビのドラマにはなっても現実としてはあり得ない。(ハルの知らないところであるのかな?)。

したがって、貧乏にあえぐ少女が金持ちにめぐり会うシンデレラストーリーは、外国人と結婚する以外、方法はなさそうである。


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