編集長ハルの気まぐれ日記

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乞食とハイタッチ(前)

帰り道、プラザスナヤンの前を通ることがよくある。いつも同じ時間帯なので、決まって同じような乞食に出くわす。乞食といえばみすぼらしい格好をした今にも倒れそうな姿を連想してしまうが、こちらは宗教的な事(イスラムでは富める物は貧しい者に施しをしないといけない。義務に近いのだ)もあって、元気な乞食やみすぼらしくない乞食も多い。乞食の典型をいくつか挙げてみる。

1.子連れ叔母さん・おばあさん乞食
2.子連れ子供乞食
3.子供乞食・子供タンバリン乞食
4.身体障害者連れ乞食
5.パフォーマンス乞食
6.元気な大人の男乞食

まあざっとこんな程度に分類できる。さらに各乞食を分析してみると

1.子連れ叔母さん・おばあさん乞食
子供を連れているといっても、それが実子であったり、実の孫であったりするとは限らない。乞食村があり、そこの集落で生まれた子供が、適当に振り分けられるのだ。だったらすべて他人の子供を連れているかといえば、そうではなくて、本当に親子・孫であったりもする。子連れの威力は大きい。ハルの見たところ、もっとも集金力が大きいのは、このパターンではないか。

2.子連れ子供乞食
小学生ぐらいの子供が小さな子の手を引っ張って、あるいは抱っこして物乞いをする乞食。やはり姉妹であるかどうかは判断不可能。訊いてみるしかない。しかしこちらでは他人であっても姉妹(ソウダラ)と答えることがあるので、訊いても意味がないこともあり。

3.子供乞食・子供タンバリン乞食
ただ黙って手を差し出す子供乞食のほか、手を叩いて歌いながら物乞いをする子供乞食、さらに一歩進んでタンバリン(のような楽器。棒に鈴を付けただけの物もある)を叩いて歌う乞食も増えてきた。乞食の多様化である。

4.身体障害者連れ乞食
生活保護などほとんど期待できないインドネシアで、昔から多い乞食のパターンだろう。目の不自由な者や、足に不具合のある者を背負い、あるいは手を引っ張り、物乞いしていく。障害者の中には、他人の手など煩わさず、一人で楽器演奏しながら物乞いをしている者もいて、こちらにはちょっと頭が下がる思いだ。

5.パフォーマンス乞食
元気な若者がギターを引いて物乞いをしていく。身なりもみすぼらしくない。本人達はパフォーマンスのつもりなのだろうか。ただしチューニングが滅茶苦茶で、弦をがんがん叩くものだから、うるさくて仕方ない。思わず「あっちに行ってくれ」と小銭をやる場合もある。ある意味「嫌がらせ・たかり」と言えないこともない。

6.元気な大人の男乞食
どう考えても他の職につけそうな乞食。「元気なのだから働けばいいのに…」と思うのはこちらの勝手な言い分かもしれない。肉体労働しても得られるお金は知れている。それだったら慣れ親しんだ乞食の方が・・・といった者も多いのでは。ただしこの「元気な男乞食」の数は激減している。これは他の乞食に比べて、はるかに実入りが少ないからであろう。(以下次号へ続く)

※なお乞食と言う言葉に不快感を催す人は物乞いと捉えてください。乞食に対して差別意識がないこともお断りしておきます。


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