現代インドネシア千一景や、インドネシア情報ライン(いずれも西祥郎さん執筆)の記事でよく登場する『詐欺事件』に編集長ハルの親戚も巻き込まれた。
女房のいとこ夫婦で、旦那は大手保険会社に勤務する大卒のエリート社員である。現在家を新築中であり生活ぶりもまあまあ。ジャカルタでは流行りのミドルアッパークラスだ。当然頭もよく、親戚中の信望もある。
さてそんな彼がどんな詐欺にあったかと言えば〜
ある日、突然の電話
「○○○(彼の勤める保険会社の名前)のヤントさん(仮名)ですね。」
「ああ、そうです」
「私は総務の×××です。本社ビルで一度お会いしたけど覚えていらっしゃいますか」
覚えのない名前であったが、知らないとつっけんどんにするわけにもいかず
「ああ、そういえば。確かにお会いしましたねえ」
「実は、うちの会社内で社員全員を対象にしたラッキードローを行うことになったんですが、その第一回の当選者にあなたが選ばれたんです。おめでとうございます。賞金は140jutaです」
それを聞いた我が親戚
「えっ!本当ですか。そんなラッキーなことが・・・」
「ええ、間違いありません。なんなら本社の総務課に電話して確かめて頂いても構いません」
これを聞いて、天にも昇る気持ちになった彼は
「本当に!なんてラッキーなんだろう。信じられない」
そして電話は続く
「つきましては、賞金の受取で税金を払ってもらう必要があります。御足労ですが、明日までに○○銀行の000-0000-000口座まで税金分の14jutaを送金してください。賞金の140jutaは来週すぐに本社でお受取頂けます」
すっかり有頂天のヤントは蓄えの一部を切り崩し、すぐにその14jutaを送金してしまった。
ちょっと考えればわかるこの詐欺。これは詐欺というより小学生のいたずらに近い。それでも引っかかる奴がいるのだ。それも我が親戚に。しかしその親戚はけっして頭が悪いわけではない。大卒で10juta以上のサラリーを得ているといえば、インドネシアで勤務されている方には、彼がかなり優秀な部類であることを理解して頂けるだろう。
我が女房は「彼みたいな人(頭のいい人)がどうしてあんな詐欺に引っかかるのかしら。彼は『そのときはマジックにかかったようだった』と言うのだけど」
皆さん、インドネシアマジックには気を付けましょう。
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