編集長ハルの気まぐれ日記

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プロレスファンの矜持(前)

この稿はアジアカップのついでに書くだけで、まったくアジアカップとは関係のない話である。予め御了承頂きたい。

で、どんな話なのかといえば、プロレスの話である。いろいろなところで格闘技・プロレスファンだと吹聴しているものだから、たまに突っ込んでくる人がいて

「あれって八百長なんでしょう?」とか「本当のことを知ったらがっくりしますよ」なんて知たり顔で言ってくる人がいて

思わず人(ハルのこと)を馬鹿にしているのかと思ってしまう。ハルはもう四十も半ば、あと数年もすれば50歳となり、立派なオヤジである。そのオヤジが小さな頃からプロレスを、彼ら(プロレスを馬鹿にする人)のいう真剣勝負だと思ってずっーと見てきたと思っているのだろうか。もしそうならハルもアホに違いない。しかしプロレスも猪木・馬場時代から時を経て、随分細分化し、総合格闘技が台頭してきた今、ボクシングのような真剣勝負ではないことは、もう誰もが知っていることだ。ハルに大して、ハルのプロレス好きを否定的な目で見る人は「誰もが知っていることを、あんた、まだわからないの?」と言っているようなもんである。失礼な話だ。知ってるわい、そんなこと。ハルは少なくてもプロレスを八百長・お芝居と言って馬鹿にする人々より、はるかにプロレスのことを知っている。

プロレスには、もちろん筋がある。これを「つくり」と言う。相手がこうきたら、こう交わして、技を受けるときは、ちゃんと背筋を伸ばしてといった具合である。この「つくり」があるからプロレスはおもしろいのだ。この「つくり」を無くした格闘技が、いま流行の総合格闘技である。日本では、パンクラスという団体がそのパイオニアかもしれない。このパンクラスを作った人が、新日本プロレス出身の船木誠勝であり、鈴木みのるである。彼らも「つくり」が嫌で新日本プロレスを飛び出し、新団体を旗揚げした。ハルは、一度大阪のステラホールで、生のパンクラスを見たことがある。

勝負はもちろん真剣そのもの。これをプロレスでは「シュート」と呼ぶ。では、この「シュート」おもしろかったといえば、ハルにとっては味気なくて、特に興奮もせず、感情移入することもなく、あれは痛いだろうなあと冷めた目で見てしまった。

膝の一番とがった部分で、相手の太腿を蹴り上げていく。みるみるうちに太腿は真っ赤となり、ついには紫色の内出血を起こし、正視に耐えない状況となるわけだ。だからそうされたら溜まらない相手は必死で防御するので、結果としてあまり動きのない膠着状態が続く。だから動きの激しい攻防(プロレス)を見慣れているとそのパンクラスの試合が非常につまらなく思えてくるのだ。

以下、明日に続く

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