オフィス(キョウエイプリンス19階)に電話あり。当方のスタッフがその電話を受け取る「警察からです」
うん、警察?で、訝しく思いながらその電話を受け取れば
「アパカバール、ミスターハル(お元気ですか、ハルさん)」
この傲慢な野太い声は聞き覚えがある。そうだ、今年の税務申告時に税務セミナーを行うので〜○○ホテルのセミナー会場に来てほしいと言ってきた男だ。セミナーの参加費が一人あたり100万ルピアで御社からは何人出席するか?との電話をしてきた男だ。
そのときはそんなお金は出せないということで、税務本(CD)を50万ルピアで買わされた。あとで友人(インドネシア人)に訊いてみると
「あいつらは、税務署や政府の下請けで雑用をしている。税務署や政府の名を借りて押し売りをしているんだ」
ようするに日本語で言う『ダニ』である。
ほとんど詐欺であるが、実際に税務署や政府が裏にいることは確かなので、中にはビビッて多額のお金を出す業者もいるようだ。ハルにしてもついこの間、50万を払ったばかり。
で、今回の電話内容は
「いま、私は警察のコミサリス(監査役)だが、レバラン前のセミナーを開くことになった。協力してほしい。レバラン前の助け合いだよ。ミスターハルならわかるだろう?」
前回は税務署で今回は警察か。こっちだってそうそうビビッてばかりはいられない。まあ10万ルピアぐらいなら寄付しても構わないが、多額の場合はちょっと強気に断ってやろう。
「で、いくらなの?そのセミナーって?」
「500万ルピアで…」
500万という数字を聞いて、即座に反応したハル、怒気を込めて
「500万だって!そんな金額、援助できるわけないだろう!こっちだって従業員のTHL(レバランボーナス)払うのに頭を抱えているんだ。こっちが援助してほしいくらいだ。ねえ、あんた、お願いだから援助してくれよ」
さてそのコミサリスを名乗る男はどう対応したか。
「ハ、ハ、ハ、了解、了解。すまんね」
大笑して電話を切るのであった。
「こいつにたかっても無駄」とわかったのだろう。うーん、10万ルピアぐらいなら寄付してもよかったのになあ。 |