先日、タクシーに乗ったときの話―
スディルマン通りの入り口になるラトゥプラザの前(スディルマンを挟んで対面にスミットマスビルあり)でタクシーを拾う。
見たこともないタクシー。この頃は、タクシーに乗るとき用心のため「流しのタクシーでしかもブルーバードグループ」と決めている。しかし真昼間でもあり、ただスディルマンを北上するだけなので、このタクシーでもいいやと乗ったのだが、それが声だけは元気なオヤジで
「どこまでいきますかあ〜?(kemanaya〜?)」と愛想がいい。
「スディルマンね」
ここでハルもちょっと自分でおかしいとおもったのだけど、なぜならここはスディルマンであり、タクシーの運転手にしたってそう言われても困るだろう、で、彼の反応を待つのだが、意外なことに
「ああ、スディルマンね」とそのまま車を流すではないか。
あれ?ただ北上しろっていう意味がわかってるのかな。しばらく放っておくと彼の方から
「メトロポリタンですか」
と訊いてきた。スディルマンにたくさんのビルはあるけど、どうしてハルがメトロポリタンに行きたいと思ったのだろうか。
「いやいや、キョウエイプリンスに行ってくれ」
「ああ、スミットマスね」
なんでやねん。さっきタクシーに乗った場所がスミットマスの対面ではないか。
「ちがう、ちがう、プリンス!」
「ああ、ホテルイビスね」
いくら語尾が似ているといってもなぜプリンスがスミットマスやホテルイビスになるのだ。ハルはお前と掛け合い漫才しているのではない。
「とにかく、まっすぐ行ってくれ。道は俺が教えるから」
「オッケエ、ボ〜ス」またまた愛想のいい返事。
いよいよキョウエイプリンスに到着する頃
「ほら、あそこにBIIの看板が見えるだろう。あのビルだよ」
「オ〜〜ケ〜イ、ボ〜ス。あのビルね」
と彼が入ったビルは、キョウエイプリンスではなく、手前のプリンスセンター。
「ここと違うわい!あの看板はどこのビルの看板や!(大阪弁なまりのインドネシア語)」
というわけで、キョウエイプリンスではなく、プリンスセンターでタクシーを降りた編集長ハルであった。ふー、疲れるなあ〜。
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