日本人国籍だからといって、そのまま日本人学校に進むとは限らない。親の意向や環境により、インター系の学校であったり、ローカル系の学校であったり、選択肢はさまざまだ。
編集長ハルの考え方は「日本人国籍であるのだから、やはり日本語教育を」である。だから我が家では、女房と私はインドネシア語でのやりとり、女房は子供にインドネシア語で話し、私は子供に日本語で話す。子供から返ってくる言葉はインドネシア語であるけれど、彼の反応からすると私の言葉はちゃんと理解しているようだ。
昔、シンガポールで日本語学校を経営されている芳賀さんという方に、子育て(言葉の問題)についてお伺いしたことがある。奥さんはシンガポールチャイニーズで日本国籍のお子さんがいらっしゃる(とはいえ、もうそのお子さんも社会人であるのだけど)。そのお子さんは日本人学校に通い、首席で学校を卒業され、卒業式では代表として答辞を読んだという話であった。
持って生まれた頭の良さもあるのだろうけど、ハーフの子供が日本人学校を首席で卒業するのは結構大変である(もちろん優秀な子どもはいる)。別に首席だからというわけではないが、言葉(国語)に関しては、問題なかったそうだ。
私の質問は
「子供には何語で話すのがいいでしょうか」
それに対して彼の答は
「母親は母国語で、そしてあなたは『将来あなたが彼に話してほしい言葉』で話しなさい」
というものであった。
だから私は子供に大阪弁で話している。家内には(子供に対して)インドネシア語で話すように言っている。もっとも日本語で話そうにも話せないのだけど。
つい先日、こんな会話があった。現在うちの子供はゲームボーイアドバンスに嵌っており、親子でゲームをするのが日課となっている。
私がゲーム中に「よっしゃあ!」とか「そうやで」とか「おらおらおら〜」とか言うと子供も同じように「よっしゃあ!」「そうやで」「おらおらおら〜」と言っている。
母親があるとき「“soyade” artinya apa ?(「そうやで」ってどういう意味?)」と尋ねたことがあった。子供の答は
「Oh, begitu 〜」
そう、ちゃんと理解しているのである。幼稚園に入園して二日目、先生から電話があった。「お友達と話そうとしません。また私が言っていることは理解しているようなのですが、日本語で返事が返ってきません。家では何語で会話されているのでしょうか」と我が子のことを非常に心配してくれているのだけど…
それはそうだろう。父親の私にだって、インドネシア語で返事をするのだから。しかし私はあまりこのことに関して心配はしていない。たくさんの(ハーフの)子供を見てきたが、「日本人学校に通ったが卒業するまでに日本語をしゃべれなかった」という例を聞いたことがない。
子供が幼稚園に行きたがらない・幼稚園で一人つまらなさそうにしているとなれば、これは心配するけれど、幼稚園は非常に気に入っており、とりあえずは安心しているのだ。
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