編集長ハルの気まぐれ日記

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インドネシアは疲れるのだ(中)

で、何に声を荒らげたのかというと

ことの発端はこちらが悪いのだけど―。

キョウエイプリンスの駐車場ビルには、契約車しか入庫できず、いつも入庫時にパーキングカードをもらう。帰るときにパーキングカードを返さないと原則として駐車場を出ることはできない。治安上の措置であり、この方式に腹を立てることもないし、「テナントなんだから顔パスでOKではないか!」とソンボン(横柄)になることもない。決まりには従うのが当たり前である。

まずこのカードを事務所に置き忘れてきたことから、事件(?)は始まった。通常日本人は車の運転をしない。行きも帰りも運転手に送ってもらう。しかしハルの場合、運転手は非常に朝が早いこともあり、帰りだけは自分で運転する。だから毎回夕方に車のキーとパーキングカードを運転手から受け取り、それらを持って駐車場に向かうのだが、この日は荷物が多かったので、また人と約束もあったので、ついついパーキングカードを置き忘れてしまった。

帰ろうとしたとき、駐車場係りのオヤジが「すいません、事務所まで取りに戻ってもらえませんか」と言うので、「いや、いま急いでるんだ。明日じゃダメかな」
「それでは身分証を置いて帰ってください。明日カードと交換にお返しします」というので、KITASのコピー(カラーコピーなので一見本物と見えないこともない)を置いてかえった。

問題はその翌日からであった。運転手がいつものように事務所へ車のキーをもってきたのだけど、「パーキングカードは『先日お宅のボスが事務所に置き忘れたカードを持ってきてほしい。それと引き換えに渡す』ということで、もらえませんでした」という。

「昨日のカードが事務所にあるだろうから、帰宅するときには、それをもってきてほしい、それをもってきてくれたなら、KITASを返す」ということだろう。

そしてその夜、駐車場を出る時にパーキングカードを渡しながら「これ、昨日のカードね。KITASのコピー返してくれる?」
「すいません。それは別室で保管しています。そこまで取りにいってもらえませんか」
ああ、また取りにいけか。もう面倒臭くなって
「ああ、あれはコピーだからもういいよ。破って捨てておいて」とそのままキョウエイプリンスを後にした。

これで問題は済んだはずだったのだが…

ところが翌日、またまた運転手がパーキングカードを持たずにキーだけ渡しにきた。
「駐車場係がパーキングカードを返してほしいと言っています。でないと『KITASを返せません』とも言っています」
「えっ!だって昨日もパーキングカードを持ってこなかったじゃないか。だいいち置き忘れていたパーキングカードは昨日帰りに渡して、手元にはないよ!」
「駐車場係は、まだ受け取っていないといっています。039のカードだそうです」
「……」

だいたい039なんて番号をいちいち覚えてもいないし、ハルの記憶では、間違いなく昨日運転手と以上の会話を交わしているのだし、返したものを返してないと言われたって『ないものはない!』のだ。

運転手を責めても仕方ないので
「わかった。俺がなんとかしておくから。もう帰っていいよ」

(以下、次号へ続く)

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