インドネシア情報ラインをお読みの方なら、よくご存じの言葉『デットコレクター』は、借金取り立て人のことであり、インドネシアでは借りた金を返さない場合(日本でも同じだろうけど)、金融機関はデットコレクターにその回収を依頼する。これは民間の小口金融から大手銀行までその解決方法は同じなようで、一旦支払が滞れば、毎日のごとくデットコレクターが現れ、中にはチンピラまがいの脅しや嫌がらせで、執拗に借金返済を迫るというもの。
「一般庶民が可哀相じゃないの?」
ノー!もちろん善良な庶民もいる(その人たちは可哀相だけど)。しかしあまりにも金を返さない輩が多くて、相当荒っぽい取り立てをしない限り、「ないから返せない」と開き直るは、逃げ回るはで、貸す方も頭が痛いのだ。
さてそんなデットコレクターとは無縁なはずの我が家に、先日デットコレクターがやってきた。ハルの借金と言えば、トヨタの自動車ローンとPC一台のファイナンスリースで、これらはいまのところちゃんと払っている。ということは、女房が勝手にどこかで借金を作ったのか…。
その日の話―。「HSBC銀行からやってきました」と名乗るその男。身なりもきちんとしており、チンピラの類には見えない。
「(我が女房に向い)○○さんですね。あなたはHSBC銀行に10jutaルピアの負債があります。これをお支払頂けますか」
しかしHSBC銀行にはお金を借りるどころか、足を踏み入れたことさえない我が女房。「それは人違いでしょう。HSBC銀行は、使ったことも行ったこともありません」と追い返そうとしたら
「これは正式なレターです。ここにあなたの名前があります。これはあなたに間違いありませんね」
で、そのレターを見てみると、住所も連絡先もついでに夫の名前(ハル)も正しいのだけど、肝心の女房の名前が違っているではないか。
「私の名前が違っているでしょう。そんなバカな話がありますか」
すかさずこのデットコレクター
「名前なんていくらでも変えることできますからね。それにお金を返して頂かないとあなたの口座はブロッキール(凍結)されますよ」
凍結も何も口座を持っていないというのに。
女房もいい加減頭に来て、呆れはて、大声でそのデットコレクターを追い返した。
一体どういった経路でそんなレターが作られるのかわからないけど、我が家にもやってくるぐらいなので、相当な数インドネシアではこの手のトンチンカン詐欺が横行するのだろう。※日本の『振り込め』詐欺と同じようなものですかね。 |