インドネシアマスターズ2011観戦記(下)
L.ウェストウッドが世界ランク首位の座奪還! スポーツナビより
インドネシアのロイヤル・ジャカルタゴルフクラブで行われた、アジアンツアー第4戦「インドネシアンマスターズ」で優勝したリー・ウェストウッド(イングランド)が、今週発表の世界ランキングで、首位奪還を確実にしている。

2月末から8週に渡り、首位に君臨したマーティン・カイマー(ドイツ)は、今週全ツアーを欠場しオープンウィークとなっていた。現在、世界ランク3位のルーク・ドナルド(イングランド)が、米国男子ツアー「ザ・ヘリテージ」で優勝すれば、ルークが首位に立つことになっていた。しかし、プレーオフで敗れ、2位となったことでルークのランキングは3位のままで、ウェストウッドとカイマーが入れ替わることとなる。

内藤プロが予選第一日目、18番ホールで、スーパーアプローチショットの後、惜しくもパットを外した話の続きなのだ− JPの登場記事を読む この稿の初回を読む 前回を読む

そうして18番を終え、渋い顔をして上がってきた内藤プロにハルは容赦ない一言を浴びせた。

「あんなの、いれなくちゃ!」(何してんねん!?)

彼の師匠がいれば(誰か知りませんが)おそらくそう叱咤したに違いない。難しいラインであろうが、易しいラインであろうが関係ない。

ちなみにこの18番、リーウエストウッドは第一打を池ポチャ、第三打をグリーン120〜30ヤードまで寄せて、それをスーパーバックスピンアプローチでピン3メートルにつけ、これを沈めてパーとしている。

リーウエストウッドはここ一番というとき絶対外さなかった。見ているこちらがハラハラドキドキする場面で入れてくるのだ。シーンと静まり返ったグリーン場でボールがコトっとホールに吸い込まれた瞬間、ギャラリーが「ウォ〜〜〜!」と叫び、興奮の坩堝と化すのだった。これぞ、プロ!と思えるようなプレイが随所・随所に飛び出して、彼のプレイを見に来ただけでも、このインドネシアマスターズ観戦は大納得であった。

内藤プロはハルの叱咤が功を奏したのか(そうではないと思うけど)予選二日目を4アンダーとして決勝ラウンドへ進んだ。

アジア各地を転戦する若手プロは、鮨清・森屋さんのようなゴルフ好きの地元名士が食事に招待し、何かと応援しているはずだ。ハルだって飯ぐらいは奢ってやることができる。

しかし勝つのがプロの仕事である。「ドンマイ、ドンマイ、次は頑張って!」といつも温かい声援を送るより、たまには「何、やってんだ、お前は!」と叱咤する必要があろう。それで「なに、くそう!」と発奮しないようならプロとしてやっていけまい。

またいずれ国際大会があるときに、若手プロがやってくるかもしれない。そのときにも大いに叱咤激励してやるつもりだ。別にハルが偉そうに言う必要もないのですけどね。

今回の結果