これでは緊張感どころかフニャフニャ感100パーセントで、コンペではなくお楽しみゴルフになってしまう。ハルとしてはプライベートコンペにない緊張感を味わってみたかった。いつもはお楽しみゴルフコンペでずっこけてしまうのだ。来年以降のゴルフライフを充実したものにするため、今回カラワンコンペではビシッとした成績を収めたかった。せっかく用意した三種の新兵器、恥も外聞も捨て、170名のコンペに持参した三種の新兵器。これらはお楽しみゴルフで笑いを取るため準備したものではない。
ちなみに170名の組み合わせからこのペアリングになる確率を考えよう。
四人の組み合わせが41組、三人の組み合わせが2組だとする(これだとちょうど170名)。まず170名の中から三人の組み合わせになる6人を選ぶ方法は
(170×169×168×167×166×165)÷(6×5×4×3×2×1)=30,663,442,810とおり。
さらにその6人から3人を選ぶ方法は
(6×5×4)÷(3×2×1)=20とおり。
よって考えられる組み合わせ総数は30,663,442,810×20=613,268,856,200
といういことは、170名のコンペでハル、M林、多比羅さんが同じペアリングになる確率、なんと0.000000000002パーセント以下!
しかしこれはあくまでも四人の組が41組とした場合であり、実際には三人の組が数組あったので、さらに低い確率となるであろう。
さて決まってしまったものは仕方ない。組み合わせによってスコアが変わるのは、精神力の弱い証拠。今回はなんとしても上位入賞を果たしたい。実力的にはハルだけがちょっと劣るが、ライバルと凌ぎを削るもよし。
そして第一ホール。ショットガンのスタートホールはロータス8番パー5である。まず三種の新兵器R580を早速使用。昨日購入したものだとM林さんに伝えると
「いきなり、よく使えるなあ。普通は練習場で慣らしてから使うでしょう」
「天才に不可能なし!大丈夫、大丈夫」
まったく緊張感のないやりとりだ。それじゃあじゃんけんで勝った人からスタートね。じゃんけんぽん!だいたい普通はティーを放り投げて順番を決めるものだが、すでに最初から緊張感なし。
ハルの第一打は危うく左くぼ地に飛び込みそうになるスライス球。それに比して二人はど真ん中のティーショット。この地点で一歩出遅れたハル、二打目は出すだけ、そして三打目はナイスショットでグリーンまで残り50ヤードとなったところ、グリーンの手前20ヤードにバンカーが待ち構えていた。
(以下次号に続く)
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