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そんなハルに向かって、この間はシングルハンデのTさんが
「ねえ、ハルさん、コックの使い方、教えてよ」
なんで、ハルに訊くの?ハルよりずっと上手な人ではないか。
「なんで、俺に訊くの?Tさんの方が遥かにわかっているでしょう」
「だって土山プロに習っているんでしょう。どう習ったか教えてよ」
「コックの使い方なんて習ってないよ」
「じゃあ、グリップはどう?こんな感じかな」
だから、ハルに訊かれても困るのだ。習ったことを伝えても構わないけど、その人はいまのグリップでそれなりに頑張って、シングルハンデを獲得したのだから、そのグリップで通せばいいではないか。
ハルの下手な解説でグリップを教えて、スコアが悪くなり「ハルさんに騙された!」と言われても嫌なのだ。
さらなるゴルフ技術向上を目指すなら、ハルに訊くのではなくレッスンプロに頼るべきだ。グリップは基本だけど、全体を見てもらい、総合的に矯正していかない限り、技術向上はほど遠い。
本当に上手くなりたいのであれば、レッスンプロの指導を仰ごう。
ハルはお金を払って習っているのだ。
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