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ハルは、ゴルフ名人やゴルフ本から
「40ヤードや50ヤードの中途半端な距離を残すより、100ヤードきっちり残した方がいい」を教わった。
しかし、それは100ヤードきっちり運べる人の話だ。素人考えでは、少しでもグリーンに近い方がいいので、できるだけグリーン近くにもっていきたいと思うのは人情である。
たとえば、ドライバーの飛距離が230ヤードの人(ハルのこと)が残り240ヤードなら何を持つだろうか。100ヤードきっちり残したいのであれば、6~7番アイアンぐらいが妥当である。で、残り100ヤードをピッチングか9番あたりで、ぴたっと寄せて1パットまたは2パットで上がるというもの。
これは届きもしない残り230ヤードを「少しでも寄せよう」と欲張り、大きいウッドを使い自滅、たとえ上手くいったとしても残り40~60ヤードと中途半端な距離が残る。それだったら初めからアイアン・アイアンと計算していく方が失敗が少ないということなのだが…
果たしてそんなにうまくいくものなのか。
ハルのレベルでは、いつもいつも7番アイアンをきっちり打てるなんてことはできない。かつてそんな攻め方をして、7番をチョロしたことがある。ハルの悔恨「どうせ失敗するんだったらウッドを使えばよかった」
いつもドライバーを使うのに、ウッドやロングアイアンでティーショットを打って失敗した経験はないか。あるいはそんな人を見たことがないか。
「どうせ失敗するんだったら、始めっからドライバーを使えばよかった…」
(次号に続く)
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