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原因を探っていく。ハルはパターでもヘッドアップする癖があるので、若干(かなり)屈み気味のスタンス(直角ぐらいに屈むのだ)で構えるようにしている。そうするとすぐには(体が)起き上がらないので、ヘッドアップも減少するというわけだ。ところがそうやって体が慣れてくると、今度は短尺パターでも、さらに長く感じられるようになり、違和感を覚えるようになった。
こうなったらパターは入らない。どうしたものか―。そしてハルが出した結論は
「さらに短く切る」
そうして出来上がったパターは、なんと長さ30インチ!
これに鉛をペタペタ貼ってバランス調整、究極のダッファーハルスペシャルカスタムパターの誕生である。
翌日はコンペに参加予定。早速明日これで戦ってみよう。と密かに闘志を燃やしていると
またまたミスターXが現れ
「そこまで短くすると距離感がおかしくなるよ。たしかにショートパットは入るようになるけど、3パットが増えるかも」とまたまた不吉なことを言う。
「いいの!ショートパットが入ったら。どっちみちロングパットなんて入らないんだから」
(次号に続く)
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