このコーナーは過去アクセスの多かった記事を加筆・修正して掲載しています。


ルーティーンの大切さ、身をもって知る(9)
1を読む 2を読む 3を読む 4を読む 5を読む 
6を読む 7を読む 8を読む
ようやくフックが開いて、なんとかティーを取り出し、急いでティーショット。これはもう素振りなんてしている場合でもない。とにかくパッと立って、パッと打たねば。

ティーを置きボールをセットする。うん、いつもよりティーが高そう。ええい、ままよ。これ以上プレイを遅延させてはいけない。そしてその結果、放たれたショットは100ヤードの大テンプラ!…

皆それぞれ歩いて第二打地点に向かう。ハルだけは駆け足だ。ティーグランドで皆に迷惑をかけた分、とにかく急がないと。第二打地点に到着して、じっくり深呼吸でもすればいいものを、またまた肝心のルーティーンを忘れてしまい、今度は100ヤードのチョロ…。さすがに第三打目は冷静になって

「い、いかん、今日はルーティーンがテーマだった」。

まず方向を定めて、それから二度素振り、そしてスタンスを取り直して、おもむろに一閃するとボールはピンに向かって一直線…のはずが、シャンク気味に飛び出してグリーンの遥か右へ。何で?!

他のメンバーは、パーオンまたはピン側へ3オン。ハルだけが、一人蚊帳の外なのだ。またまた遅れを取り戻すべく、ボール地点まで走り、軽くポーンと乗せるつもりが、大ショートしてグリーンに乗らず、さらに五打目を今度こ軽くポーンと乗せたつもりが、グリーンをとろとろ転がって向こうのエッジに転がり落ちてしまった。

「あ~あ。5オンもならず…」とガックリしょげるハルにさらに追い打ちが…。

(以下、次号へ)



ジェイピープルメインページへ