インドネシアの国際ゴルフトーナメントに関する考察

※今回出場選手の目玉・ルイ・ウーストヘイゼン

年々しょぼくなってくるような…。

去年から日本ツアーの一環になったインドネシアPGAオープン。日本人のトッププロがたくさんやってくるので、日本人ゴルフファンとしては嬉しい。

しかし世界的に有名なプロはほとんどやってこず、唯一知名度のあるジョンデイリーはやはりドタキャンで、ローカルのギャラリーはほとんどいなくて、いやたとえジョンデイリーが参加したとしても、はたしてインドネシア人のギャラリーが集まったかどうか…

というのは、どう考えてもゴルフ人口が少な過ぎ…。

インドネシア全土にゴルフ場がいくつあるか知らないけど、ジャカルタよりゴルフが盛んな地方があるとは考えられないので、ジャカルタのみ基準で考えると

●ゴルフ場の数~35か所ほど

●平日のゴルフ人口~平日でも入っているゴルフ場といえば、ロイヤルジャカルタかチェンカレンぐらい。

●ゴルフ場がこれから増える可能性~限りなくゼロ。ただでさえ土地が少なく住宅地に困っている。土地があれば住宅を造る。その方が業者は儲かるし人々も助かる。

庶民の生活が豊かになり、ミドルアッパーの人々が増え、そうなると普通はゴルフ人口も増え出すはず…だが、ミドルアッパーの数が増えても、それ以上にゴルフ場のプレイフィーが値上がりするので、ゴルフ人口は増えない。一度の遊びに100万も200万も使う人はいない。日本円で考えよう。給料15万円の人が一回1万5千円の遊びをするだろうか?それだったら皇居の周りをジョギングした方がいい。

だからインドネシアでゴルフの国際試合をしたところ、当然ギャラリーは集まらない。コアなファンなんて何人いるのだ?

来週、国際試合のインドネシアマスターズが開かれる。格としては先に行われたインドネシアPGAオープンよりも上である。にもかかわらず招待選手で世界的に有名な人はルイ・ウーストヘイゼンのみ。ただし有名といってもかなりのゴルフファンでない限り、知らない。

三年前と一昨年はリーウエストウッドがゲストであった。去年はアー二―エルスとダレンクラークが呼ばれた。ジョンデイリーはドタキャン。アダム・スコットも来る予定であったけど、マスターズで優勝したためギャラが馬鹿たかくなり予算オーバーで呼べなかった。

で、今年はルイ・ウーストヘイゼン…

ここ二、三年でもっとも乗っているツアープロの一人だろう。2010年全英オープン覇者。

それでも…


「ルイ・ウーストヘイゼンって誰?」


という人の方が圧倒的に多いだろう。

インドネシアは世界から注目されている新興国である。それでもゴルフが根付くことはあるまい。



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