インドネシアジャカルタのアマチュアゴルフ日記です

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ジャゴラウィのキャディーにぶち切れ(下)

前半のあるホールでの話―。エッジからパターで打った球がコロコロ転がって、ほぼホールインとなり、当然そのボールはOKで、他の三人を待つことになったのだが、グリーン上にはキャディーが三人しかいないではないか。グリーン上で忙しくしているのは、プレイヤーが三人とそれぞれのキャディーが三人。

「あれ?ハルのキャディーがいない。一体彼はどこ?」

で、ふと次のティーグラウンドを見てみると、そのキャディーが地べたにでーんと座って寛いでいる。

ひょっとして病気なの?しかしもしマラス(怠惰)だけなら、ハルはこういう奴が一番嫌いである。

全員がホールアウトして次のティーグランドに向かう。皆の前で彼に尋ねた。
「あんた、病気なの?(Kamu sakit ya ?)」
「いいえ(Tidak)」
いいえと訊いた瞬間、ハル怒涛の一喝(大阪弁訛りのインドネシア語で)―。
「お前、なに一人でさっさと仕事終えとんねん!なんで手伝えへんねん!他の三人が可哀想やろうが!」
だいたいインドネシアは助け合いの国なのだ。ハルだけではなく、インドネシアではこんな輩が嫌がられる。
「いやちょっとだけ頭が痛いんです(Sedikit saja, pusing)」
この言い訳にさらにぶちっと来たハル。
「もう、ええわい!」

それからハルはこのキャディーの顔を一切見ない。ラインも訊かないし、残り何メートル?とも訊かない。クラブの受け渡しのみ「5アイアン!」とか吐き捨てるようにいうだけで、打ち終わったら、これも放り投げるようにしてキャディーに渡す。グリーン上でボールを拭いてもらったあとには、汚いものを摘むようにボールを掴む。
そういうことを繰り返すものだから、そのキャディーが逆ギレするかと思いきや、今度は媚び笑いを浮かべ、非常に愛想がよくなって、これはもう奴隷根性なのだ。いさまら遅いわい!(ふたたび大阪弁で)

ハルは一度嫌いになるともう駄目なのだ。徹底的に嫌いなのだ。理屈ではなく生理的に受け付けないのだ。

こうして折角の『お別れ思いやりゴルフ』が、このキャディーのお陰で台無しになってしまった。三連続OBとか一ホール13!とか、もうまったく取り返しのつかないスコアとなり、結局116!で今回のジャゴラウィは終了。

プレイ終了後、よっぽどキャディーマスターを呼んで怒鳴りつけてやろうと思ったけど、ここはメンバーのジャンボ仲だけにこそっと耳打ち(ちくり)「ねえ、『俺のゲストが超怒っている。俺はtidak enak や!』って言っといて」

ダッファーハルは滅多に怒らないけど、さすがに今回は怒ったのだ。

ジャゴラウィのキャディーにぶち切れ(終)


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