「ねえ、ハルさん、一体いつ上手くなるの?」(1)
そろそろ周りの期待に応えるべく(誰も期待していない。みんなハルのことを揶揄してそう言うのだ)、本腰を入れるときがやってきた。自分としては、右ゴルフ肘が完治したら練習を始めようと、かねてから思っていたのだけど、あと少しで治りそう!というところまで来て、ここでまた痛みがぶり返したら嫌だなあと、つい二の足を踏んでいた。しかし考えてみれば、編集長ハルはあと三年もしないうちに50歳を迎える。
「人間五十年 下天のうちをくらぶれば 夢幻の如くなり」有名な信長の好きな謡曲(だったと思う)
30代に比べ40代になったら体力の衰えを感じた。40代後半になるとさらに体力低下が顕著で、この頃は残り3ホールでふらふら状態になることも多い。いま思えば過去ハルのゴルフ人生最高の状態は40歳になった頃であった。90ちょっとで回り、ベストスコアは85。それがここ数年、一時ゴルフをしない時期もあって、みるみる衰え、いまは悲惨な状況である。だいたい今年に入ってまだ「一度も100を切っていない!」。100どころか110前後で回り、過去自己ベスト更新なんて『夢幻の如く』なのだ。
40代から40代後半になっただけで、これだけ体力低下するのだから、50代になったらなおさらだろう。ひょっとして今奮起しなければ、今生でのシングルハンデ獲得はあり得ないのではないか。
それでテンダーフットのゴルフ指南役Iさん(彼もシングルハンデなのだ)に相談すると「ハンデ6までだったら誰でもなれるよ。ハンデ5以下はかなり難しいみたいだけどね」
そう!ハルにだってハンデ6になる潜在能力はあるはず。
意を決したハルは、とりあえず子供を連れて近くの練習場へ向かう。子供を連れていくところが如何にも中途半端であるが、まあ練習場へ向かうだけでも進歩だろう。
(以下、次号へ続く)
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