「ねえ、ハルさん、一体いつ上手くなるの?」(2)
ハルがついに意を決した話の続きなのだ。
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ちょうどそこには、ジャカルタ猛虎会改め「阪神タイガースを応援する会」の相談役ムロさん(彼もシングルハンデなのだ)も練習しており、彼のすぐ傍でボールを打つことに。
ゴルフ歴の長いハル。自分の欠点も十分わかっていて、この日はその矯正であった。ハルの欠点とは―。
クラブを上げるとき、内から入って、頭の上で八の字を描き、外からボールを叩きにいく―いわゆる『アウトサイドイン』の典型で、実際ダッファーの9割がそんなスイングになっているという話。
欠点がわかっていたらすぐ直せそうなものだが、人間(動物)の本能がボールを叩きにいくため、これがなかなか直らない。だいたい簡単に直れば誰でもシングルプレイヤーなのだ。
だからハルのターフ跡は左図のようになっており、これは明らかに『アウトサイドイン』である証拠だ。ちなみに白い円はボールである。これでハルがダッファーと言われる由縁がおわかり頂けると思う。
それを注意して練習する。こんな感じかな。うーん、どうかなあ。そうこうしているうち、ムロさんがやってきて後方でハルのスイングを観察。ハル自身は懸命に『アウトサイドイン』の矯正をしているつもりなのだけど―。
「ハルさん、全部『アウトサイドイン』になってるで(大阪弁)」
「えっ、おかしいなあ。直しているつもりなんだけど」
「それじゃあ、ちょっと大げさにやってみるね」とさらに十球ほど打ってみる。
ムロさんに向かい
「どうかな?よくなった」
「全然変わってないで」
「……」
(以下、次号へ続く) |