レッスン奮闘記『グリップ編』(前)
「ハルさんには上手くなってほしくない」「いまさらやったって無駄」「永遠のカモであって!」と世間の強烈なプレッシャーにもかかわらず、意を決したダッファーハル。ハルだって上手くなりたいのだ。いつまでもいつまでもダッファーではたまらん。あと数年して50歳になるダッファーハル。それまでになんとしても美しいスイングを身に付け、「ジャカルタアマゴルフ界にこの人あり」(違う意味では今でもそう思われているようだけど)と言われてみたいもんだ。それに80歳ぐらいまでは元気にゴルフができるだろうから、残りのゴルフ人生30余年を楽しく過ごすために、是が非でも美しいスイングを身に付けたい。
土山プロの門を叩いてから二週間が過ぎた。プロ・上級者養成コースを選択し、基礎の基礎から始める。まずはグリップから。ゴルフはグリップに始まりグリップに終わる。グリップが悪ければ終わりである。悪いグリップのまま始めて上手になる人がいるけれども、それはごく稀である。悪いグリップのままでは正しい始動ができない。当然その結果、おかしなスイングとなって、ボールがどこへ飛ぶかわからない不安定な状態、さらにはまったくボールが飛ばず、ダフリ、チョロ、テンプラとすべての悪癖はすべてグリップのまずさが起因している。
かの有名なレッスンプロ・ハービーぺニック(故人)が「『一生に一度だけでいいからスイングを見てほしい』と頼まれたら、私はその人のグリップとスタンスを直すでしょう」と言うぐらいグリップは大事なのだ。
だからグリップを直すのは当然である。さてファーストレッスンでグリップを直されたハル。その日以来三度ほどゴルフに行ったが、いずれも前半にハーフスコアが60を超え、ゴルフにならないゴルフをする。土山プロの話では「当初はゴルフにならないかもしれません」なのだけど、まあこれは予測していたことなので、「レッスン料、返せ!」とは言わない。
(以下、明日に続く)
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