レッスン奮闘記『ボールの位置』(1)
土山プロのレッスンは理論的である。「どこをどうするとこうなる」「どこがどうだから、その結果こうなっている」「その場合こうすれば正しい軌道になる」と何もかも理詰めになっており、非常にわかりやすい。土山プロはこれらの指導法をアメリカで学んだ。アメリカでは既にゴルフ理論は確立されているのではないか。ゴルフばかりではない。あらゆるスポーツにおいて人体力学が徹底的に研究されており、我々はそれらに乗っかれば、誰でも上手になるようできているのではないか。
この間のレッスンでは、ハルがスライスを打つ原因を徹底究明してくれた。なぜスライスになるのかは、よく自分でもわかっている。トップスイングで八の字を描いて完璧なアウトサイドインになっているからなのだけど、ハルがゴルフを始めたこの10年以上、それを指摘してくれる人はいても、その解決方法を与えてくれた人はいない。
「頭の上で八の字を描いているよ。まっすぐに上げてまっすぐに下ろせばいいんだよ」と言われてもそれができないから困っているのではないか。ハルはまっすぐに下ろしているつもりなのだ。ところが結果は完璧なアウトサイドインなのだ。
三回のレッスンでまたぐリップが元(の悪いグリップ)に戻っていると指摘されたことは前回のレッスン記で書いた。今度は土山プロ、改めてハルのスイングを観察し、その結果わかったのは
「 右手のひらがトップスイング時に顔の方へ向いています。右手のひらを向こう向きにしてください」
ハルの場合、体が硬いので、無理に肩を回そうとして、かなり右手でクラブを引っ張っていた。その結果、いつの間にか右手のひらはこちらを向くようになっていたのだ。というわけで、右手のひらの位置を注意するだけで、瞬く間にいい打球がポンポン飛び出し始めたのである。もっとも次回になれば、また元の悪い癖が出ているかもしれないが、直っては戻って直っては戻ってという繰り返しで上手くなっていくそうなので、右手のひらの位置が確認できただけでも大進歩である。
(以下、明日に続く)
そろそろグリップは完璧である(と思いたい)。このグリップは自信をもって人に勧められるので、プリスティンのSさんに教えてあげたところ
「ねえ、Sさん、グリップがおかしいよ。本当のグリップはこうやって作るんだ。なんせ土山プロ仕込みだからね」
Sさん、ふんふん頷いてそのグリップでワッグルすると
「おお、なるほど!なんだかいい球がでそうですね!」
しかしグリップはよかったものの、スイングそのものは悪いグリップなりによく打てるよう工夫していたので、正しいグリップにした途端、スコアは滅茶苦茶となり、Sさんからは「ハルさんに騙された!」と恨みを買うことに。
そうグリップだけ教わっても駄目なのだ。ゴルフを自力で始めた人(ほとんどの人)は悪い癖がついているので、グリップだけ正しくても(全体を直さねば)悪い結果になりかねない。
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