ゴルフショップ繁盛記  
第2回 効率よく売る三原則@

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に五年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

ゴルフ委託販売ビジネスを始めた頃、お客さんに値段を決めてもらえるから楽だなどと、適当な値段をつけてもらっていた。しかし「これ、いくらにすれば売れるでしょうかねえ?」と尋ねられるようになって、はたと気づいたことがある。正直いっていくらで売れるかわからないのだ。日本の中古ショップでの価格ならインターネットで、すぐに調べられるが、はたしてその値段をつけて、ジャカルタで売れるものだろうか。ある人はジャカルタだから、もっと高く売れるのではないかと言い、ある人はジャカルタだから、もっと安いはずだと言い、意見がまったくまちまちである。

だから始めの頃は、こんな(高い)値段で果たして売れるのかと思ったクラブも「とりあえず出しておいて下さい。ひょっとしたら売れるかもしれないし」と結構楽観的というか極楽トンボ的な値段付けをしてもらったこともある。

さすがに一ヶ月もすれば、だいたいのことがわかってきた。まずジャカルタであっても、適正な価格をつければ、かなりの確率で売れるという事実である。それでは適正な価格といえば一体いくらなのかと言えば、やっぱり『日本の中古クラブの価格』だ。これはフェスティバルゴルフや激安中古クラブ市場のホームページで簡単に調べることができる。

「これっていくらで売れるのかなあ」と思ったら、インターネットで調べてみるといいのだ。

しかし、だからといってインターネットの価格をそのままジャカルタにもってきても売れるとは限らない。あるいは少々高くても売れる場合だってある。

たとえばフォーティーンやロイヤルコレクション。これらは日本でも高いし、ジャカルタならさらに高い。これが日本と同じ値段なら絶対買い得である。少々高くても買いたい人はいる。もちろん高すぎる値段付けは問題だけど。

残念ながら十年以上前のクラブは売れにくい。日本でなら引き取ってもらえないクラブだ。「売れない」のではなく「売れにくい」。ここがまた日本と違うところである。日本でなら引き取ってもらえないクラブが、運よく売れる場合がある。それは正直わからない。

ヘッドの小さいドライバーはちょっと難しい。最低でも400C.Cはほしいところだ。

それにくらべてアイアンセットは少々古くても(限度はあるけど)、売れる場合がある。パターも名器と言われているものは、古いものでもよく売れる(ただし捨て値)。

さてここで新米の中古ショップオヤジが自らの経験で学んだ効率よく売れる三原則を紹介したい。

1・買ったときの値段は忘れる。
2・クラブに未練を持たない。
3・買う立場に立って考える。

(以下、次号に続く)



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