ゴルフショップ繁盛記  
第2回 効率よく売る三原則(後)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に五年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

前回、効率よく売る三原則として

1・買ったときの値段は忘れる。
2・クラブに未練を持たない。
3・買う立場に立って考える。


を紹介した。今回は、この三原則に関して掘り下げて考えてみる。

ゴルフクラブは、買うときに高かったとしても、使わなければ自分にとっての価値はゼロとなる。このクラブは「〜万円で買ったので、このぐらいの価値はあるはずだ」と思うのは、本人の勝手であるが、相場を考えず値段をつけると、高くて売れないクラブになってしまう。 「このクラブは十年前10万円もしたのに」と嘆いても、それはあくまで十年前の話。不要なクラブを効率よく売りたければ、適正価格を知ることが大事だ。現在は、便利な世の中になって、相場はインターネットで簡単に調べることができる。

使わないクラブは、いずれ鉄くずになる運命である。「〜円以下では売らない」と後生大事にクラブを取っておけば、その価値は本当にゼロとなってしまう。

さてこんな三原則を提唱しておきながら、私自身も危うく重大なミスをするところであった。私は、自身が愛用するパターを売りに出した。5年ほど前に買ったものであるが、買値は200万ルピアだったと記憶している。「もうこれ以外は使わない」と決めていたが「少しでも品揃えをよくしたい・運転資金の足しにしたい」との考えから、またこれに代わるパターも手に入ったので、思い切って処分することにした。いくらにしようかと思案して、友人のN氏に話したところ。

「ねえ、Nさん、このパター、70万ルピアで売ろうと思うけど、ほしい人いるかなあ」
「だめ、だめ、もうこんなに傷あるじゃん。グリップも駄目だし」
「でも、これ名器だよ。もう6年も使ってて愛着があるんだけど・・・。200万ルピアもしたし」
「もう、これ使わないんでしょ?だったらハルさんにとって価値ゼロじゃないの?」

そうなのだ。自身で『効率よく売る三原則』を提唱しておきながら、自分のことになると客観的判断ができないのである。で、このパターにいくらの値段をつけたかといえば『40万ルピア』。さてそれではそのパターの行方はどうなったか―
答えは〜三日で売れました。

こんなものである。欲を捨てると売れるのだ。ここで、よく売れるクラブのパターンを紹介したい。

1・なるべく新しい人気モデルであり、日本の中古クラブ相場にくらべて安い。
2・過去人気モデルであった。※ただし十年以内。ドライバーは400cc以上。
3・古くても、手入れがよくできており、美品である。


さあ、倉庫に眠っているクラブをJPgolfへ持っていこう!



このページは過去アクセスの多かった記事を加筆修正して再掲載しています。