ゴルフショップ繁盛記  
自省、なんと未熟(上)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に五年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

昨日、やってきた初めてのお客さん、まだゴルフを始めたばかり、いや始めてもいない。とりあえずどのぐらいの費用がかかるのかという話をわざわざ訊きにきてくれた。

まだ二十代(それとも三十代前半)の若者。いま風の男前(ジャニーズ風)である。

最低限、アイアンセット、ドライバー、パター、そしてバッグがあればゴルフはできる。で、現地点でJPgolfにある中古を揃えれば3jutaほど。

「そのぐらいで済むんですか」
「まあ、最初なら何でもいいでしょう。好きになったら、いいのが欲しくなるし」
「そうですね。途中でやめる可能性もあるし。知っている人も二、三回やって行かなくなったとか…」

と、ちょっとネガティブな発言。

「服装とか大丈夫でしょうか?」

その彼はティーシャツに半パンのジーンズ姿である。

「一応襟付きのポロシャツは着ないといけません。(彼のシャツを指して)Tシャツは難しいかも。日本ほどではありませんが、服装規定はあります」

「買わないといけないかなあ。一枚も持ってないんです」

と、やはりネガティブに言う。

(次号に続く)


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