会員権を買う理由(前)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に五年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

ゴルフ場経営は儲からない。ちょっとビジネスをしている人なら誰でわかることだ。土日に満杯といってもせいぜい270人の来客が限度。平日にゴルフをしている人はパラパラとしかいない。せいぜい年商4〜5億が関の山だろう。あれだけ広大な土地を使い、人を使い、管理をすれば利益なんぞたかが知れている。会社・工場を運営している人なら誰だってわかる。

ジャカルタには製造業の人がたくさんいるので、その人たちにお伺いしたいのだけど、あれだけの土地に工場を作り、従業員を雇い、物作りをして年商5億で儲かっているといえるか?利益が5億ならいいけど年商5億なのだ。

それだったら住宅地にして住宅を売った方がよっぽど儲かるし、いまだったら工業団地にした方がいいかもしれない。

日本では次々とゴルフ場が潰れていったではないか。本当に儲かる商売ならあれほど倒産の憂き目にはあうまい。

本来ゴルフ場会員権は、ゴルフ場を維持するためにある。儲からないゴルフ場経営でもなんとか潰れないようにするため(メンバー自身がゴルフを楽しみたいので)毎年寄付をしているのだ。

(以下、次号に続く)

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