嫌な客(下)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に五年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

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「このクラブをまけてもらえませんか。持ち主に頼んでまけてもらってください」


めちゃ、丁寧な日本語やんけ!


ハルは「できません。値段が下がるまで待ってください」ときっぱり断れば、その客はすごすご退散した。

要するに人を見たら態度を変える奴なのである。

インドネシアにはこんな奴がよくいる。態度が変わりすぎるのだ。ハルはこんな輩が大嫌いである。うちのスタッフには、

「もし、恐喝に近いようなことをされたら、遠慮なく警備員を呼んでいいから」と言った。

皆さんの従業員でもこんなスタッフ(人を見て態度をコロッと変える奴)がいないか気をつけてください。そのスタッフはあなたには非常にいい奴かもしれませんが、部下にはめちゃ嫌われていると思います。よって全体の仕事が円滑に進まないはずです。

でも、どんな風に恐喝まがいの値引き要求しているのか、陰からこそって見たかったなあ。


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