上手な人に習おう(前)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に五年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

非常に元気のいい好青年がやってきてドライバーを買っていった。

「まだコースには四回ほど出てませんが、上手くなりたいです!」

非常に好感度の持てる青年であった。礼儀正しいのである。よくよく話を訊いてみると元高校球児。

いやあ、いいですねえ。野球少年!

悩みはスライス。で、ドライバーの選択に入る。

スライスの出ないドライバーがいいのだろうけど…残念ながらスライスはクラブの問題ではなく打ち方の問題である。

スライスの原因は「振り遅れ」だ。「振り遅れ」と言われたら何とか速く振ろうと思って、さらに「振り遅れ」になる。これは勘違いから始まる。「振り遅れ」はクラブフェースが振り遅れているだけで、体の動きが遅いというわけではない。

しかし「振り遅れ」と言われたら速く振らねばと思い、体をより速く振ろうとする。結果体だけがが先に開いて、さらにクラブフェースは振り遅れる。

ではどうすればいいか…

(次号に続く)



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