インドネシアを下に見てはいけません(前)

開店当初は「いつ潰れるのやら」「やっていけるのか」と第三者だけではなく、経営者の店長ハル自身も訝っていたけど、開店から既に十年以上も経過し、いまではそこそこに認知されるようになって、われながら「よくもったなあ」と感心しているのだ。今回より回想の意味もあり、過去のゴルフショップ繁盛記を加筆修正して改めてJPgolfを紹介したい。

先日、日本人のお客さんが古いアイアンセットを持ち込まれました。買取希望だったので20万ルピアの査定額を提示。

ちなみにそのアイアンセットは20年ぐらい前のモデルで、日本の中古ショップなら3000円ぐらいの売値が付いています。おそらく買取は1000円ぐらいでしょう。※ブックオフにもっていけば500円ぐらいかな。

状態がまあ良かったので当方でも20万ルピアの査定を出したのだけど…

「ああ、やっぱりそれぐらいですか。インドネシア人の方なら買ってくれるかもしれないですしね」
「いえ、インドネシア人のお客さんはそんな古いモデルを買いません。買うのは日本人です」
「・・・・・・」

何でもいいから安いアイアンセットがほしい人は、日本からやってきた新規の駐在員でこれからゴルフをはじめようと思う人です。

インドネシア人を下に見てはいけません。確かに周りのインドネシア人を見れば、その人の部下だってほとんどインドネシア人なわけで、収入的にも立場的にも日本人駐在員が上です。

(以下次号に続く)



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