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「コピー製品に御注意」
先日、某有名ブランドの3番ウッドが持ち込まれた。「いやあ、いいものを持ってきてくれました。助かります」
人気製品はよほど高い値段をつけない限り、瞬時に売れてしまうので、こちらとしては本当にありがたい。
値段はいくらでもいいというので、値段付けをしようとクラブをよく見る。ところが―
まず構えた段階で、フェイスが極端に左を向いている。いわいるフックフェイスというやつだ。しかしこれはいくらなんでも左過ぎである。
それからその製品特有のネジの部分がちゃっちい。子供のおもちゃに取り付けられているネジのようだ。
シャフトにあるラベルもほんの少しずれている。
またヘッドカバーがまたお粗末。最近のクラブには、かならずカッコいいヘッドカバーがついている。
極めつけはネックの部分。本物にある刻印(製品番号)がない。※この頃は刻印までちゃんとある偽物も出回っています。
という訳で、これはどう考えても中国製のコピー製品であるという結論に至った。
持ち込んだ御本人に詳細を確かめると
「いやあ、お恥ずかしい。あれは○○のゴルフ場で『試打してもいい』と新品を貸してくれたものなんです。あまりにも安いので(150万ルピア。新品は300万ルピア)買いました」
御本人は勿論コピー製品であるとわからず購入したものである。通常よほどのゴルフ好きでない限り、本物かどうかを見分けるのは難しい(比べてみれば一目瞭然なのだが)。またコピー製品といっても、最近のコピー製品は非常に品質がよく、飛距離や安定性など本物とまったく変らない場合だってある。
某デパートにあるスポーツコーナーには、コピー製品が安く売られており
「安いねえ。これ、本物?」
「いいえ、中国製です」
と正直に答えてくれるので、お互い了解済みの上、コピー製品を買うのも一興である。
しかしやはりコピー製品を『本物として』買わされては、いくら安いといってもあまりいい気持ちはしない。ここで皆さんに情報としてお知らせしておきたいのは
『パブリックのゴルフ場で売られている、あまりにも安い新品(特に人気モデル)は、コピー製品である』ということ。また『コース途中で、正体不明の物売りが売りに来る製品も、新品であるなら、ほとんどコピー製品である』ということだ。
ゴルフ道具はちゃんとしたゴルフショップで買おう。
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