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「えっ、そんなに働いているんですか?」(下)
これができるから、ゴルフが上手くなるとは限らないが、石川遼、タイガーウッズ、身近では、土山プロ、アッキーナさんらゴルフのプロや、ゴルフ達者の人たちは、大方リフティングが得意なのだ。ハルの理論では、『ゴルフ達者はリフティングができる』=『リフティングができればゴルフ達者になれる』なので、リフティングはハルの必須事項である。
ゴルフの上手な人(スコアのいい人)はジャカルタにもたくさんいる。しかしリフティングができる人はあまりいない。目立ちたければスコアよりもリフティングなのだ。
さてそのお客さんと小一時間ゴルフ談義を楽しんだ後、またPCに向かい、事務処理を行う。で、30分ほど集中して作業、それから息抜きにリフティング練習を5分。そうして午後5時を過ぎた頃、店を出てブロックMへ向かう。写真撮りが一件と打ち合わせが別口でもう一件あるのだ。
店を出るときの会話
「いまから出て行くから」
「ねえ、ハルさん、今日は店に戻ってきます?」
「いや、そのまま帰るから」
嫌そうな顔をして
「はー・・・・・・」
これはハルさんといっしょにいたいという意味ではない。前に書いたかもしれないが、幽霊が出るというので、夜一人で店番するのは怖いからである。
それでふと訊いてみたのだけど
「ねえ、これから仕事の打ち合わせに行くのだけど、ひょっとして、家に帰ると思ってない?」
「・・・・・・」
さらに突っ込んで
「今日2時頃、店に着いたけど、ひょっとして、ハルさんはゆっくりしていたと思っていない?」
「・・・・・・」
ハルが店に到着したのは、午後2時半でいまは午後5時過ぎ、そのうち1時間はお客さんと談笑してリフティングをしていた。だから彼女にすれば、ハルは一日2時間ぐらいしか仕事をしない男に映っているのだろうか。
「ねえ、ひょっとしてハルさんは、朝はゆっくりして、昼だけちょこっと店にやってきて、用事が済んだらそそくさと帰って家でのんびりしている。いいなあ…なんて思ってない?」
「・・・・・・」
図星であった。苦笑いの無言反応がそれを物語っている。それでハルの今日の仕事、そしてこれからも仕事が待っていることを細かに説明してやると
「えっ!そんなに仕事ばかりしているんですか?!」
今度はハルが
「・・・・・・」
ようするにず〜〜〜〜〜と誤解されていたわけだ。ハルもそんな身分になりたいのですけどね。
「えっ、そんなに働いているんですか?」(終)
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