恥ずかしながら、子供(四歳、ハーフ、男の子)を溺愛している。「目に入れても痛くない」とはこのこと―と思うぐらい可愛がっている。しかしかねてよりハルはあるひとつのことを決めていた。それは「子供が小さいうちは、テレビゲームをやらせない」。
どうもあの手の遊びは発育上良くないように思う。あまりにも集中しすぎて「ゲーム脳」になってしまうのではないか。「ゲームのやりすぎは前頭葉の発達を妨げる」と偉い人が言っていたような気がする。で、ハルは、うちの子供にだけはテレビゲームをさせないと決めていた。
女房にも「絶対テレビゲームをやらせるな」と厳命していた。にもかかわらず、とうとう任天堂のゲームボーイアドバンスSPを買ってしまったのである。で、その理由は―。
マクドナルドでハッピーミールなる子供用セットを買うとおもちゃがついてくる。車や模型の類が多い。ところがつい最近、LCDのミニゲームがついてくるようになった。そのほとんどがすぐに飽きる単純なシューティングゲームであるのだが、単なるおもちゃ(模型やロボット、自動車など)に飽きた子供にとっては、非常に新鮮でスリリングなおもちゃとなる。
友達もゲームを始める年頃で、多くの友達は既に任天堂やプレイステーションをもっている。親戚の家に行っても子供のいる家にはたいていテレビゲームがあり、子供だけではなく、大人も興じている。そんな環境の中にいて子供がゲームに興味を持たないはずがない。
テレビゲームは買わないと言いながらも、家でパソコンを使い仕事をしていると、子供がやってきて
「ねえ、パパのコンピューターにはゲームが入っていないの?」と尋ねるようになった。だから家にパソコンを持って帰っても、子供が邪魔をして仕事にならない。この頃は女房の携帯電話を勝手に使って(携帯電話についている)ゲームをするようになった。
だからとうとう買ってしまった。子供にせがまれたのではなく、私が勝手に任天堂のゲームボーイアドバンスSPを買ったのである(これ以上、仕事の邪魔をされてはたまらん)。
本体が85万ルピア。ケースとゲームソフトひとつ込みで100万ルピア(1万2千円ほど)である。そのゲームソフトはなんと139種!のゲームが楽しめるというすぐれもの(違法コピー商品に違いない)である。で、そのソフト内容を見てみると
編集長ハルが高校生・大学生のときに楽しんだ「ギャラクシアン、ディグダグ、ドンキーコング、パックマン」など初期型テレビゲームがずらりと並び、中には内藤九段の将棋ゲームまであって、こんなの外国人ができないじゃないの?と思わずニンマリしてしまうほどであった。※ゴルフも麻雀もあって十分大人の暇つぶしにもなるのだ。
さて子供にそのゲームを与えてからというもの、彼は四六時中そのゲームを離さず、難しい場面では、私の援助を仰ぐものの、操作方法は三日目で父を既に追い抜き、
「ねえ、パパできないの?僕でもできるのに」と言うようになってしまった。子供恐るべし。
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