(2012年1月31日)
「麻薬常習パイロット(後)」
政府のその反応に対して当のライオン航空代表取締役は、6百人のパイロット全員を毎日チェックするのは難しい、と語る。
「もちろん社内規定によるチェックは毎日行われているがランダムだ。毎回、パイロットが乗務する前にチェックするなんて無理だ。逆に言えば、本当にそんなことをしなければならないのだろうか?われわれはパイロットのプロフェッショナリズムに相対しているわけだ。そこまで細かいチェックを入れると、まるでパラノイアのような印象になる。パイロットのプライバシーに踏み込むようなことは避けなければならない。会社は7千億ルピアもする航空機をパイロットの手にゆだねるわけで、どの航空会社も雇用したパイロットにはそれなりに真剣な注意を向けている。」
インドネシア人老練パイロットのひとりは政府の動きに関して、諸外国の航空会社もたいていはパイロットにランダムチェックをかけているだけだと語る。「毎日全員になんて、効率が悪すぎる。連邦航空局みたいな管理機関がパイロットをチェックして、違反があればすぐ法的措置を取るようにしてはどうか。インドネシアは法執行が複雑怪奇で、往々にして公平感に欠けている。そんなことだから順法精神も育たない。」
リーガルコンプライアンス問題はさておき、国民の多くが麻薬禁制薬物を使っているインドネシアで、これまで航空機パイロット層にこのようなことが起こらなかったのは珍事だと言えるだろう。[ 完 ]
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