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特集〜若手ビジネスマンを訪ねて
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| BinaInternasional イルワンさん(3) |
ジャカルタ新聞の広告でお馴染みの事務用品委託管理サービス・ビナインターナショナルの経営者イルワンさんに話を伺いました。イルワンさんは十年間の日本留学・就職を経てジャカルタで起業した若手ビジネスマンです。彼が考案した事務用品委託管理サービスは非常にユニークなシステムで、いまジャカルタの日系企業の間で徐々に浸透、そのシステムを利用する企業が増えています。そのビジネスのシステムを編集長ハルが伺いました。 |
「このビジネスを始めたきっかけの話に戻りましょう。『わが社の事務用品費用は適切なのだろうか』と聞かれたことから始まるわけですね」
「そうです。それなら、私が事務用品の管理をする。といってもその会社にいって、四六時中スタッフを見張っているわけではない。そんなことをしたって隙を覗い別な方法で事務用品をちょろまかす輩はいる。私のすることは〜事務用品をすべて私が購入し、それらを私の倉庫で管理しておく。定期的に在庫チェックに赴き、必要な分だけを供給するというものです。さらには使った分だけお金を払ってもらえばいい。プリンター用のインクカートリッジを10個購入したとしても、1個ちょろまかされては、結局経費のロスにしかならない。2個ずつぐらい注文しておけば、それをちょろまかす奴はほとんどいません。こんな感じでやってみましょうかとその人に勧めたら、事務用品だけではなく、キッチン用品やトイレタリーまで管理してほしいと要請があった。会社にしては微々たる金額です。しかし経営者としては、不必要なお金は出したくない。でも本業の時間を割いて、いちいち事務用品の管理まではできない。『それだったら私がやってみましょう』と…」
「イルワンさんは、日系企業にとってのお助けマンになるかもしれませんね。正直、私も大いに助かっている。まあ私の会社は吹けば飛ぶようなミニマム企業なので、ちょろまかされるようなことはありませんが、それでもちょっとは頭の痛い問題が解決するので、本当にありがたいと思っています」
「ハルさんのような宣伝部員がたくさんいればなあ(笑)」
「私はイルワンさんの人となりを知っているので、この話をすんなり聞けて、また自分だけではなく、多くの友人・知人に紹介したいと思っているのだけど、実際に企業へアプローチするには結構な苦労があるんじゃないですか」
「そうなんです。『御社の事務用品を一括管理します。費用の節約になります』と謳っても、日本人がわざわざ問い合わせしてくれることは少ない。頭を痛めているのは日本人であるにもかかわらず、ローカルスタッフを使い問い合わせてくる。そのローカルスタッフに向かい「インドネシアは〜だから〜たら〜たら」 と言っても、彼(彼女)にはピンと来ないし、彼(彼女)がサプライヤーからキックバックをもらえるような立場であったりすると、なおさら邪険に扱われ、日本人の上司に対しては、『高いのでやめておいた方がいい』なんて言われているかもしれない。自慢ではありませんが、このビジネスアイデアは私だからこそ出てきたものだと思う。日本での留学・就職経験がなければ、まずそういった発想は生まれません。日本社会で学んだフェア精神―正義というのでしょうか―をこの国で実施できるかどうか。きっと賛同してくれる方も多いのではないでしょうか。だからいつも日本人の方に直接会って話をしたいと思っています。このコンセプトを理解してくれるのはまず日本人だと思うのです。」
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イルワンの経歴
1974年 メダンに生まれる。1992年 日本へ留学、神戸YWCA専門学校で日本語を勉強。1993年 神戸商科大学(現兵庫県立大学)へ入学、経営学を専攻。1997年 神戸本社富士通テン海外営業部に勤務。2007年 日本留学・就職で学んだフェア精神を基に、事務用品供給のアウトソーシング会社PT.
BINA INTERNASIONALを設立。妻(日本人)と娘が一人(3歳)の三人家族。
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