特集〜伝説の料理人
スディルマン桜 高橋料理長(その1)

ここで紹介する、スディルマン桜の高橋料理長とハルは、もう十数年以上前からの知り合いでもある。とは言っても、彼に再会するまで10年を要し、親しい付き合いとも言えなかった。初めて彼に会ったのは、いまのカモメスーパーにレストラン『旬』(しゅん)があった頃、「客の一人として」である。また初めにことわっておくが「恥ずかしいので顔写真はやめてください」と高橋さんより懇願されたので、今回は高橋さん似(?)の俳優『渡辺謙』の写真を載せておく。もちろんそこまでいい男ではないので、実物を見てがっかりしないように、あらかじめお断りしておく。


閑話休題―。

とにかく鰻が美味しくて「ジャカルタにもこんな上手に鰻を出せる職人さんがいるんだなあ」というのが、初めて高橋さんに会ったときの印象であった。週末など時間があると鰻を食べに旬へ出かけた。高橋さんの話では「仕事が終えた後、ハルさんとカラオケに足を運んだこともありますよ」ということなのだが、残念ながら記憶力の乏しいハルには、おぼろげの記憶しかなくて「そんなこともありましたっけ」と『記憶にほとんどない記憶』を懐かしむのであった。

そんな付き合いもしていたようだが、つい最近スディルマン桜で再会するまで、彼とはまったく音信不通となった。理由は―彼の経営する旬が火事で全焼したため―である。

彼が店を再建するまでは、こちらから会うのを憚った。また今度はスナヤンプラザに『高(こう)』というレストランを始めた頃には、私の方が忙しくて、なかなかその店にも行けず、いろいろなところで、高橋さんの噂を聞くものの、疎遠となり、結局『縁のない人』だったのかなあと思っていたのだが。

高橋さんの経歴を追ってみたい―

1957年宮城県に生まれる。小さな頃から野球少年で、高校は花巻東の野球部に在籍していた〜ということは、あの菊池雄星の大先輩にあたる。高校卒業後は社会人野球に進んだという話。料理の世界に飛び込んだのは「腰を悪くしてから」で、普通の料理人にくらべればスタートは遅いといえる。

そんな遅いスタートでも彼がそこそこの料理を覚えていくのは、彼の料理に対する生真面目さも勿論あったが、「元来、造る世界に興味を持っていた」という彼の好奇心が大きく響いたのだろう。

その2へ

スディルマン桜 所在地
The Financial Club Jakarta Graha Niaga 28th F
Jl.Jend Sudirman Kav58
Tel: 021-5296-0070

※このサイトに掲載されている内容(データ)は ジェイビープルが所有するものであり、無断転載、転用及び無断複製は一切禁止します。
※リンクはフリーです。Copyright(c)2004-2005 JPEOPLE