日本人に多い病気の患者数は、高血圧七八一万人、歯科五六六万人、糖尿病二四七万人、がん一四二万人、脳卒中一三七万人、白内障一二九万人、心臓病八六万人。加齢と共に病気のリスクは高まり、中高年から老年にかけて、これらの病気と無縁でいる人はきわめて稀だろう。医者との上手なつき合い方こそが、第二の人生を充実させるための“賢い患者学”の必須条件である。
鳥居裕一聖隷浜松病院副院長は、
〈バリバリ仕事一筋できた人ほど、かかりつけ医がいない場合が多い。できるだけ複数の情報源から、医者を探してください〉 と語り、「自分に合った医者探しの心得八か条」として、次の八項目を挙げている。
(1)周囲の同じ病気にかかった人に聞く
(2)懇意の「かかりつけ医」をつくっておく
(3)大病院は「すべてお任せ」の覚悟が必要
(4)病名が不明なら総合診療科を使うのも手
(5)玉石混交のネット情報は参考にとどめよ
(6)地元医師会の役員に尋ねる「裏技」も
(7)自分に合った手術を行う医者かを見る
(8)医者との相性が合うかが最も大切
医師から見て、先生はどう思われますか?
業界の一部で 次のように言われているようです。
1医療ミスや誤診ごときで驚かない
2遠くの医者より近くの獣医と考える
3奇跡が起きたら奇跡だと思う
4学者風より職人風の医者を選ぶ
5医者の前では気取らない
6生老病死のなかで 一番つらいのが生だと思う
7命の終わりを考えない 予定で満たす
8同じ病気の医者を探す
9看護婦を味方にして 医者の弱みを握る
10 医者がご臨終ですと言ったら 死んだ振りをする
そんな患者がいると医者も癒されます。
私見では 病気というのも いろいろあり
① 医者にかからなくても 時間が解決してくれる病気~風邪など 寝ているだけで いずれ治ることが多い
② 医者のいうことを聞く方がいい病気~医者を無視すると 悪化もありえる病気
③ 医者にかかっても 結果はあまり変わらない病気
というような分類が可能です。
血圧や 慢性病については 2が当てはまります。 ②の場合 医者も人の子で 親身になれる関係が築ければ
お互いによかったなあ・・・となりうるわけです。
③は 例えば末期の進行癌の場合とか 加齢そのもので体力がない場合など 治療をすることがすでに難しく どうすべきかは 医者が決めるというより 本人とご家族の問題だと思われる場合などです。
医師と患者の間の 信頼関係がすべての基本だと思うものですが 専門分化がはなはだしく 一人の医師がずべてに対応することはすでに 無理がありますが それゆえにこそ「かかりつけ医」が意味をもつ時代だとも思います。
徒然草の中で 吉田兼好は 友にすべきものとして 物くるる友と薬師(医者)をあげています。
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