ハル、まさかこんな展開になろうとは…(その7)
「それからスタンス広すぎ!」
ハルのスタンスは広めである。肩幅ぐらいが普通だが、NHKのゴルフレッスンで、江連プロが「飛ばしたかったら、少しスタンスを大きく取ってください」と言っていたので、またプロの多くが肩幅より広いスタンスを取っていることもあり(石川遼、タイガー、アダムスコットほか)、別にプロの真似をしているつもりはないが、その方がハルにとっても構えやすいので、やはりスタンスは広めである。
「テレビで江連が言っていたのですけど…」とおそるおそる口にすると
「そんな下手くその言うこと聞いてどうするの?」
「・・・・・・」
「もっと狭くして。もっと!」
「こうですか?」
「もっと、もっと!」
「こうですか?」
「違う!もっと、もっと!」
で、言うとおり狭くしたら、ほとんど棒立ち状態となってしまった。
「そうだ。それでいいんだよ」
本当にこんなスタンスでいいのだろうか。
「それから右足。なんで打つとき一々足を上げるわけ?そんなの無駄な動きじゃん」
これはインパクトの瞬間右足で地面を蹴るような姿勢になることだが、それはプロのほとんどがそうしているし、レッスン書にもそう書いてあるではないか。
「だめだめ。ベタ足で打つの。その方がよっぽど安定するでしょ。みんな間違ったことばかり覚えてるんだから。ほら、やってみろ」
言われたとおりにするハル―。スタンスは狭くほぼ棒立ち状態、左肘を曲げ肩を入れて、ベタ足のまま「ブン」と思いっきりよく素振りする。
「そうだ。それで打ってみな」
ちなみにまだ二番のティーショットなのだ。これからあと17ホール残っているのだけど、こんな感じでずっと進むのだろうか。
(その8へ続く)
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